大都市近郊区間のはじまり

都市部の場合、路線がたくさん入り組んでいることから、同じA駅からB駅まで経路が複数あることがあります。
運賃計算は実際乗車経路による営業キロに基づくのが原則ですが、このように経路が複数ある場合、実際乗車経路を確認しようと思うと、すべての駅のすべてのホームや階段、エレベータなどに中間自動改札機を設置する必要があります。
これは鉄道会社側にとってはコストが膨大に掛かりますし、乗客側にとっても何度も乗車券類を自動改札機に通す必要があり面倒です。
そこで、乗車券に「運賃計算経路以外の他の経路を選択して乗車できる」という「効力」を付けることにより、実際乗車経路の確認をしなくて済むようにしたのです。