遠い方が安い?

前項の最後に「ケースによっては、わざと高い経路の乗車券を買う方が合理的なこともあります」と書きましたが、ではどういったケースだと合理的なのでしょうか?
いろいろ考えてみたのですが、なかなか良い例が思い付きませんでしたが、Wikipediaで良い例がありましたので引用します。さすがWikipediaですね。詳しいです。

>学生が湯河原駅から品川駅へ行く場合、通常の東海道本線経由であれば1620円のところ、大船駅から根岸線経由にすれば、営業キロが東京駅から100kmを超えるため、品川駅以遠のどの東京山手線内駅でも下りることができ、さらに学割適用が可能となることから、これを適用すれば1510円と安くなる。この乗車券であっても当然に本特例は付くので、実際乗車経路は必ずしも根岸線を経由せずとも、まっすぐ東海道本線経由でもよいし、相模線、横浜線または南武線などを利用して中央本線経由で東京山手線内に入ってもよい。ただし、本特例が付いているため、100kmを超えているが、途中下車はできず、有効期間は当日限りである。

な〜るほど!ですね。学割も併用することを考えれば、100kmを少し超える場合は合理的なこともあるわけです。もっとも、引用の最後にあるように、どんなに遠い乗車券であっても、それが大都市近郊区間相互発着である限り、途中下車は一切できませんし、有効期間は当日限りです。

よく「大回り乗車」が好きな人がいますよね。初乗り乗車券でできるだけ遠回りする人たちのことです。ず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと改札の外にでられず、当日中に終わってしまいます。趣味ですので「何が楽しいの?」と聞くのもヤボですが、最近では駅ナカが発達しているので、一日中構内にいても不自由はないのでしょうね。